明日は晴れる



停電の夜に (新潮文庫)

停電の夜に (新潮文庫)



このところ大切に読んでいて、なんだかカレーが食べたくなって昨日から作っている。
アジアのカレーではなくて、インドのカレー。すべてを細かく刻むのだ。手で食べたりはしないけれど。
しばらく読まずにとってあって、もっとやさしい感触を期待して読み始めたらなかなかにクールで、それでいて惹きつけて放さない。そして何かに、背中を押される。
読み終わるのが惜しいなと思ったが、最後の「三度目で最後の大陸」も締めくくりにふさわしい手応えで、結局じっくりと没入してしまった。職場の休憩室で思わず涙するほどだった。